歯科界へのメッセージ

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コムネット会員情報誌「Together」に掲載している、弊社社長・菊池恩恵によるコラム「TRIANGLE」です。

歯科医療の目標は『最高の癒し』

●時代のキーワード「癒し」

 世の中「癒し」ブーム、誰もが癒されたいと望んでいます。「ヒーリング・ミュージック」がレコード店の一角を占め、「癒し」の商品があふれ、「気のヒーリング」「アロマテラピー」「リラクゼーション」「波動整体」「ヒーリングケア」等の講座やサービスも活況を呈しています。
 それは、戦争や地球環境の悪化や不況の深刻化のなかで、ストレスや、不眠、緊張、さらにマイナス思考や憂鬱感など、疲れきり不安な状態に押し潰されそうになっている現代人の姿を反映しています。こうした状態を解決するには、原因を除去することが最大の方法です。しかし、日々の生活の中でも、環境を改善し、前向きに生きるエネルギーを蓄えることができます。

●歯科医院における「癒し」

 診療室の床下に炭を敷き詰め、「1/fゆらぎ」のBGMを流し、アロマオイルにやわらかなろうそくの灯り、といった「空気」「臭い」「音」に気を配った「気持ちよい」空間の歯科医院も多く存在します。また、アニメキャラクターやぬいぐるみで心をうばい、「怖い」というイメージを払拭する演出に成功している例も多く見受けます。会員情報誌・Together4月号で紹介している「ホワイトニング・スパ」は、「美と健康・癒し」をテーマに完全に歯科医療の概念を超えています。コムネットでも、こうした社会の動きに呼応して、炭やトルマリン、マイナスイオンの製品をご紹介しています。
 しかし、現実には歯科医院はまだまだ「痛いところ」「怖いところ」「できれば行きたくないところ」というイメージが支配的です。事実、むし歯や歯周病の治療のためには、タービンを回し、注射や抜髄、手術も行いますから(その苦痛の軽減のために最大限の努力をしても)ゼロにすることは難しいことです。

●歯科医療こそ「最高の癒し」

 「癒し」は「苦痛」を取り除き、環境を心地良いものに改善することで得られます。歯科医院の場合、前述の音や臭い対策とともに、次の諸点が重要です。
 まず、プライバシーが守られる環境の下で「安心」して治療が受けられること。そして、極力「痛くない」治療をめざすこと。「計画的な治療」を行って、目標とゴールを認識していただくこと。治療自体が「苦痛を取り除く癒しの過程」であるという十分な説明をおこない、前向きに治療に取り組んでいただけるよう励まし、希望を与えること。
 心が安定し、自律神経のバランスがとれると、免疫力や自然治癒力が向上し、「痛み」の感覚も弱くなるといわれています。「心の安定」のために最も効果的なのは、コミュニケーションではないでしょうか。「安心と信頼」が「医療の原点」たる所以です。
 不安をとりのぞくコミュニケーション、健康をめざし、美しさを追求するコミュニケーションを医院のなかで徹底しましょう。歯科医療は、健康な歯で噛み、食べるという人間の最大の喜びを守り、つくりあげる「癒し」を提供する仕事です。歯科医院を「癒しの空間」に転換させるのは、医院のハードとともに、ソフト、すなわち院長とスタッフによる、心からのケアの力です。「最高の癒しを患者さんに提供する」その志を掲げて、「癒しの時代」をすすんでいきましょう。
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