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| 16000人患者意識調査にみる「選ばれる歯科医院」像--1 |
■HPに寄せられた1万6370人の回答さて、こうした現状を前提として、私達は2001年11月と2005年5月の2回、インターネットを使った「いい歯 患者さんアンケート」を行いました。2001年には、1ヵ月あまりの間になんと1万6370人の方から回答が寄せられました。そして今回、この学会にあわせて、1年の間の比較をやってみようということで5月に実施して現在中間集計ではありますけれども770人の回答が返ってきています。それを重ねながら患者さんが考える、感じている「行きたくなる歯科医院」はどういうものかを考えていきたいと思います。 今回のこのアンケートは、(1)国民・患者さんが歯科医院、歯科医療をどう感じているか、(2)これからの医療改革の方向をどう考えているか、そして実際に(3)「行きたくなる歯科医院」とはどのような医院なのか、という3つの点を明らかにすることを目的に行いました。これらをできるだけ具体的にご説明できればと思います。 ■9割が「不況で通院をがまんしている」
まず治療費。「現在の歯科の治療費は高いと思いますか」という質問をすると、2001年では65%が「高い」。27.8%が「適当」。あとは「安い」、「わからない」と続きます。今年も66.1%がやっぱり「高い」。24%が「安い」。それから「その他」、「わからない」と続いています。「高い」と感じている人が6割、3分の2に達しているわけですが、それも実感としては理解できますが、それ以上に私は、4分の1以上の人が「安い」と感じ、「適当だ」と感じていることも注目すべきだと思います。 ■公的健康保険制度を継続し負担を軽く
次に健康保険のあり方についての質問です。健保に対しては、継続して「患者負担をもっと低くすべきだ」が33%と最も多く、続いて「今の健康保険制度を維持してもらいたい」が27%です。「患者負担が増えるのはやむをえない」7.9%、「公的な健康保険をやめて民間の保険にすればよい」4.9%、「公的部分と自費部分をもっと明確に分ければいい」20%という数字です。 ■3割が「かかりつけ」をもたない「浮動票」
さて、次にかかりつけの医院について。「あなたはかかりつけ歯科医院を決めていますか」に対して3分の2が「はい、決めています」。3分の1は「決めていません」。これは今年の数字です。7割が決めていますが、言い換えれば3分の1は決めかねている「浮動票」ともいえるのです。 ■転院の理由トップは「治療がへた」問題は「変えた」原因です。転院の理由を聞いてみました。1番大きな理由は転居、地理的な理由や、引っ越しや転勤、歯科医院の閉院や廃業という不可抗力の理由が第1位を占めています。2番目が「治療が下手」。たとえば「耐えられない痛さ」「治療全てを終了したがすぐに虫歯があったことがわかったからもう行かない」という、ドクターの腕への不信、技術的な不満、と同時に「治療が進まない」「治療期間が長い」「レントゲンが多すぎる」という、治療の進め方への不満やトラブルもあります。3番目に多いのが「人」の問題です。「ドクターやスタッフの態度が悪い」「父親の先生はよかったが息子の代に代替してから態度が悪くて二度と行きません」というのがあります。それから直接患者さんへの態度ではないのですが、「治療中にドクターとスタッフが治療と関係のない話をするので対応がよくないのでもう行かないことにした」というところもあります。患者さんに対して不親切で、ドクターやスタッフの「対応が悪い」。それから「治療費が高い」という不満もあります。 ■横たわるコミュニケーションギャップ
こうして考えてみると不可抗力の転居や地理的な理由をのぞけば、ドクターやスタッフの対応、治療費が高い、治療時間が長い。それぞれの理由はありますけれども、なぜ治療費がこれだけかかるのか、治療期間が長引くのはどうしてか、それをきちんと説明し、コミュニケーションをはかれば解決できる問題ではないでしょうか。 ■歯科医院選択の基準はなにか?
さて、それでは患者さんはどんな基準で歯科医院を選んでいるでしょうか。 ■8割が「医院選択の情報がたりない」
その原因は明らかに「情報不足」にあります。事実、「歯科医院を選ぶときの情報は不足していると思いますか」と聞いてみると、2001年では84.6%が「イエス、不足している」と答えています。今年になるとやはり同じく79.6%。つまり8割が選ぶ情報が足りないと感じていることがよくわかります。
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