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| 第23回日本顎咬合学会において弊社代表取締役社長菊池恩恵が「歯科開業学セミナー」で講演を行いました。今回よりその講演に加筆・増補を行い順次連載してまいります。 |
■「安心と信頼の歯科医療」かかげ18年
私たちコムネットは、「コミュニケーション・相互信頼・安心と信頼の医療」をテーマにかかげて、1987年10月に創立しました。当初はパソコンによる患者管理システムの開発・販売をすすめ、ITコミュニケーションシステム、デンタルサポートシステムのパイオニアとしてがんばってきました。
■「リーダー不在」の歯科界
本年5月31日、日本歯科医師会、臼田前会長に懲役3年の判決が下されました。患者や国民の方をむかないで、金で政治を動かそうとした古い体質の終わりをつげる事件でした。またそれを終わりにし、決別しなければ日本の歯科界は再生できないと思っています。歯科界はまだ国民に明確な謝罪を行っていません。リーダー不在の現状です。みなさんお一人お一人がこれからの歯科医療を築く主体者だと思います。皆さんが「明日の歯科医療を背負って立つ」という気持ちで、私の話の中から、明日からの歯科医院経営に具体的にいかしていただけるものがあれば幸いに存じます。 ■歯科界の歴史と現状
初めに日本の歯科界が今直面しているおもに経営の問題についてお話をさせていただきます。「護送船団の崩壊」、先ほど並木先生からもお話しがありましたが、日本の医療は護送船団が崩壊した現状にあります。1970年から厚生省は15年後、1985年を目標に人口10万人に対して50人、つまり人口2000人に1人という歯科医師養成を目指して歯科大学、学部を増設してきました。その結果大学の数は1970年の17大学から79年には29大学になり、その定員も1460人から3360人に増えました。今年の歯科医師の合格者は2493人です。そして、去年の11月の時点で歯科医院は6万6674、人口約1900人に1医院という割合になります。(図2) ■12年間で診療件数▲25%
では、歯科医院の経営はどうでしょうか。「収支の差額」、医業収入から支出をひいた差額が、個人開業歯科医院で現在122万5千円という数字です。12年間で診療件数が25%、点数では18%も減少しています。健保の支払額をみると、年間「3000万円以内」が9割以上、平均で1396万という数字です。一ヵ月になおすと116万、これに自費が2割で年間になおすと約1225万という数字になると思います。 ■「医療ビッグバン」進行中
こうした中で2000年に「医療ビッグバン」がスタートしました。内容は「規制緩和」、それから「外資の導入」、「民間活力の導入」と「情報公開」。なかでもポイントになっているのは外資の導入と電子化ということになります。この改革は、名目上は医療サービスの消費者である患者満足を中心にすえた医療改革ということになっていますけれども、実のところは「自己責任」の時代の到来です。「護送船団方式」は終わりをつげたので、あとは「自力でがんばってください」ということです。
■2010年歯科医師にも失業者!?
1990年には1800万あった収支の差額が2000年には1000万になり、予測している2010年には700万まで落ちる。つまり40%まで落ち込むおそれがある。別のシンクタンク日本総合研究所も2005年を境に収支はマイナスに転ずる。厚生労働省も「2010年から歯科医師の失業者がでる」と予測しています。 ■患者が選ぶ「サービス業」の時代
ではこれからどうなるのか、いや「どうするか」が問題です。よく「勝ち組」「負け組」といわれますが、現在、こうした状況の中で課題となっているテーマのひとつが「患者が選ぶサービス業の時代」ではないか。すでに平成10年版の『厚生白書』では「医療はサービス業である」とうたっています。それから「予防管理・継続管理の時代」が到来しています。それから「歯科と全身とのかかわりが強調され」エビデンスの積み重ねが進められています。さらに治療ではなくて「美と健康」、「アメニティ」を創造する時代に入っていくことが予想されると思います。 |
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