歯科界へのメッセージ

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コムネット会員情報誌「Together」に掲載している、弊社社長・菊池恩恵によるコラム「TRIANGLE」です。

〈ギネス〉に挑む The P ken 誕生!

ギネス登録の「人類病」!

「全世界で最も蔓延している病気は歯周病である。地球上を見渡してもこの病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない」。「歯周病は人類史上最も感染者数の多い感染症である」。2001年ギネスブックは地球上で一番多い病気として歯周病を登録しました。その後他の疾患に抜かれておらず、歯周病は世界一の「人類病」として君臨し続けています。

成人の8割罹患の「国民病」!

日本人の子供のむし歯は急激に減っており(成人のむし歯は最近二次う蝕や根面カリエスの増加が指摘されている)、歯の保有数の増加とともに歯周病の蔓延が指摘されています。歯周病は成人(30〜64歳)の8割が罹患している(厚労省2011年「歯科疾患実態調査」)まさに「国民病」です。2010年アメリカの研究グループが医学誌『Obstetrics & Gynecology』に発表した、重度の歯肉出血の母親から死産で生まれた胎児から多くの歯周病菌が発見されたというショッキングな症例は、全世界に歯周病の恐ろしさを広めました。歯周病は、糖尿病をはじめ心疾患や脳血管障害など、全身疾患との深い関わりがあり「口腔ケア」が健康長寿の最重要テーマの1つになっています。

潜在需要を「顕在化」させる

「8割が歯周病」の成人世代(6千万人)を中心に1億2千6百万人の国民の6割が歯周病罹患していると仮定すると、歯周病患者はおよそ8千万人。この病気を予防し、サイレントディズィーズの潜在患者を顕在化させて治療と口腔ケアを徹底するには、いまの10万人の歯科医師、6万9千の歯科医院がフル稼働しても追いつきません。言い換えれば、それほどの規模で歯科の前には果たすべき役割があり「仕事」があるということです。歯科界は競争で勝ち負けを競う前に、力を合わせて、高齢化とこの歯周病の「ブルーオーシャン」に向かってゆくことが求められています。

The P kenで「賑わい取り戻す!」

20年前、口輪筋を鍛えて「口呼吸」を「鼻呼吸」に転換する画期的な口腔筋機能向上器具「パタカラ」を開発した秋広良昭博士、その後も気道確保や救急蘇生器具ARD(米特許)や流体力学を応用したカテーテルを開発してきましたが、この度「潜在歯周病患者8000万人の10%の新規来院」をめざす「新兵器」を開発しました。

その名はThe P ken″「ザ・ピーケン」、歯科関係者なら聞いただけでPerioの検査器具だと思い当たるでしょう。発表は5月28日、九州デンタルショーのコムネット出展社セミナーで行われ、予約販売を開始しました。

The P kenは「痛み」や「時間」、「検査表」など、歯周病検査でネックとなっている障壁を取り除いて「痛くない」「あっという間の検査」を実現する画期的な器具として登場しました。それは、「行きたくなる歯科医院」になること、そして「かかりつけ歯科医」として患者さんに来院していただき生涯を通じた永続的な通院(定期的なチェックとプロのメンテナンス)につながる強力な戦略的経営支援ツールとして医院経営を支えるでしょう。

歯周病を撲滅することは国の財政の健全化にも寄与するまさに「三方良し」を実現します。「あの医院の歯周病検査は早くて痛くない」「検査表をすぐに手渡してきちんと説明してくれる」とクチコミの良循環にもつながるはずです。もちろん訪問診療でも活用できます。「歯科医院に賑わいを取り戻す!」。秋広博士の会心の開発に拍手を送ります。

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