コムネット 患者さんの本音!ネットアンケートHONNET

INDEX
<vol.7>

患者は自費をどう決める!? 最終回

自費治療決定のキメ手

「患者さんの本音ネットアンケート「HONNET」(ホンネット)」第2弾「患者は自費をどう決める!?」の報告も4回目、最終回となりました。今回は、自費治療(かぶせもの)を受けるときに「重視すること」「治療費の金額」「カウンセリング」「相談相手」の4項目について、患者さんの「本音」に迫ります。そこからみえてくるものは、「いい治療を」「できるだけ安く」という正直な患者意識にほかなりません。そして、ときに患者さんはある種「わがままな」消費者としての顔ものぞかせます。そこに新しい「価値観」を浸透させ、「行動変容」を促すアプローチはどのようにすればよいのか。この大不況時代でも自費を伸ばすことは可能です。そのポイントはどこにあるのか?その実現のためのヒントをぜひつかんでください。
調査日時 2009年5月
調査対象 歯科医院検索サイト「歯科へ行こう!」会員
回答者 526人(男性:293人 女性:233人)
回答者の属性 最も多い年代:30-40代(全体の66%)
既婚:62%
会社員:39%
年収:400万-700万 35%  200万以下 8.6%  1500万超 2.5%
調査 メディカル・コミュニケーションズ
分析 コムネット

まず「技術力」そして「安い治療費」

●自費治療(かぶせもの)を受けるときに重視することは?

患者さんが、自費治療(かぶせも)を選ぶときに最も重視するのは「歯科医師の技術力」である。それはHONNETが最初に行ったアンケート(2009年2月調査。vol1.迫る不況!いま患者が求める歯科医療とは?---「『技術』『丁寧な説明』『明確な治療費』を重視」参照で「今後の歯科医療選択の際に重視する項目」として「歯科医師の技術力」が1位だったことと同じ結果である。やはり「医療」として、患者は「歯科医師の技術力」をもっとも重視しているのである。注目されるのは、前回の調査では「技術力」とともに「丁寧な説明」「明確な治療費」が上位で、「治療費の安さ」は6〜7位と下位だったが、今回は2位にアップしている。この半年間の経済環境の厳しさが反映しているものと考えられる。続いて「丁寧なカウンセリング」と「保証制度」がほぼ並んでいる。 単純化していえば、自費治療を選択する患者が求めるのは「ウマイ」(技術)「安い」(治療費)そして「納得」と「安心」なのである。(グラフ10)。

グラフ10 自費治療(かぶせもの)を受けるときに重視すること
グラフ10

自費金額「1万円未満なら」が4割

●自費治療(かぶせもの)を受けるときに支払ってもよい金額は?

前述したように、自費治療(かぶせもの)を選択する患者が求めるのは「できるだけ安い治療費」である。深刻な不況がその意識をいっそう強くさせている。全体で「4万円未満なら払っても良い」が4割(40.1%)、「2万円未満」まで広げると6割(61.8%)に達する。
実際のかぶせものの治療費は、例えば大臼歯FCKの場合、保険治療で約1万4千円(窓口負担3割4,200円)。自費になると、一概にはいえないが約4万〜10万になる。患者にとっては単純に「自費は10倍以上」という認識であり、「同じむし歯の治療なのにどうして?」「材料の違い?」「耐久性や審美性の違い?」「技術料?」と、わからないことだらけなのだ。日本の保険の歯科診療の単価が、米・英・仏などと比べて10分の1と極めて低い水準であるということもまったく知られていない現状では、それも当然ともいえる。制度に守られ、かつ縛られてきた結果である。
医院側には1本の歯の大切さとともに、自費で治療するメリットやリスク、コストを丁寧に伝えるコミュニケーションの必要性を教えている。患者の「デンタルIQ」を云々するのはその後のことなのだ。(グラフ11

グラフ11 自費治療(かぶせもの)の治療意向別、自費治療(かぶせもの)を受けるときに支払っても良い金額
グラフ11

自費の説明「先生から受けたい」

●自費治療(かぶせもの)を受けるときに誰にカウンセリングされたいか?

自費治療を受けるうえで「丁寧なカウンセリング」を求める声は強い。しかも、患者の約9割(89.4%)は、歯科医院の中で「歯科医師」からのカウンセリングを望んでいる。自ら歯を削り、かぶせてくれる歯科医師から直接、専門的な説明、治療内容を聞きたいという思いは、当然の患者心理である。「話しやすさ」「聞きやすさ」からいえばスタッフ(歯科衛生士やトリートメント・コーディネーターなど)のほうが勝っているだろう。しかし、「医療」としての決定的な内容(診断とそれに基づく治療方針)はドクターが話すべきである。それは即ち、カウンセリングをスタッフだけに任せるのは避けるべきだ、ということを教えている。もちろんすべてを歯科医師が説明する必要はない。最後の時間に短時間でも、かならずドクターが話す時間を作るだけで、患者は安心し、信頼して治療に向かうことができる。
最後に、自費治療を受ける相談相手のデータ(グラフ)を掲載して今回の「患者は自費をどう決める!?」の連載報告を終わりとしたい。

グラフ12 自費治療(かぶせもの)の治療を受ける際に誰にカウンセリングをされたいか
グラフ12
グラフ13 自費治療(かぶせもの)の実施を決定するとしたら誰に相談するか
グラフ13
(K)
歯科医院と患者さんのコミュニケーションを支援する 株式会社コムネット
株式会社コムネット:TEL 03-3350-0648 FAX 03-3350-6450    Copyright:(c) 2013 COMNET Co., Ltd. All Right Reserved.