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| 「財産」の生かし方が努力の成果を左右する(1) |
| 「財産」の生かし方が努力の成果を左右する(2) |
それでは、実際に経営向上のために末竹歯科医院ではどのように取り組んでいるのか、写真を見て頂きながら説明したいと思います。
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の6つの内容を1枚のこの手製アポイント帳でチェックすることができます。大きく見やすい文字でこれだけ多くのことを書き込むためには、たっぷりとスペースが必要なわけです。ちなみにこの分類について提案したのは私ですが、実際に話し合って方法を決定したのは歴代のスタッフです。遅刻して来院された患者さんの取り扱いについてもしっかりとしたシステムと意思の統一が必要なところです。先ほど説明したアポイント帳のコピーをチェアーサイドにも置き、ラインマーカー等で書き込んでいくのですが、約束通りに来院されれば青のラインマーカーで名前の部分をチェック、10分遅れれば青で囲む、また15分以上遅れた場合は診察できないことも多いため私の指示が必要となります。カルテに添付するメモ紙に予約の時間と実際の来院時間を分単位で記録をさせることで診療室に入って頂く順番についてスタッフ全員がある程度予測することができます。 |
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写真の4人(写真2)は歯科衛生士です。卒後3年目が1人、2年目が1人、1年目が2人です。昨年ベテランスタッフの退職が重なったため皆若い衛生士たちですが、全員学ぶ姿勢を持ち、精神的に穏やかで安定している女性たちです。 次の写真(写真3)は歯科助手の2人です。現在医療事務の免許を取得するべく奮闘中です。近々合格の報告をしてくれるものと信じています。そのときは大きな自信がつき、ひとまわり成長することでしょう。 忘れてならないのはラボです。スタッフと言うと、つい院内の女性スタッフだけを考えがちですが、同程度に重要なのが技工士のレベルです。かみ合わせで体調が良くも悪くもなることが、エビデンスはないにしろ一般的に認知されるようになりました。仮に先生方が咬合に対して十分な知識を仕入れることができたとしてもそれを形にできるのはほとんどの場合技工士です。当院は現在すべて外注ですが、自分と同じように勉強してくれ、こだわりを持ち、レベルの高いところで喧々囂々やり合うことができる。そのような技工士とおつきあいができています。実際に佐藤貞夫先生の「シーケンシャル咬合」、岩附勝先生のビムラーアプライアンスを中心とした「機能矯正治療」の1年間コースにも一緒に参加してくれ大変感謝しています。 |
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『自分のために育てるな。育成は無償の行為である』。 |
これ(写真5)はスタッフシートの中で最初に書いてもらうページです。1から6までの質問があります。この中でもっとも参考になる項目が1と6です。1番目の「採用されたら、何年くらい勤務できますか?」の答えに対する私の解釈ですが、1つは意気込みです。人の育成を考えると最低5年は必要と考えていますので自分としては5年以上を書いて欲しい。結婚退職を考えて書いているケースが多く見られますが、概して長い期間を書いているほど意気込み、やる気があると判断できます。1年〜3年程度の記入であればまず採用することはありません。学びたいという意識が欠落していることも明白です。この質問は私たち雇う側に1つのメリットがあります。採用される側は自分の手で例えば「5年」と書くことにより「最低5年はつとめなければならないな」と意識の深いところに植え付けられるようです。つまり自分自身に「あしかせ」をつけさせることができる質問ということになります。6番目の「自分の能力を十分に職場で発揮するためには、どのようにしたらよいと思いますか。」も1と同じくらいに学ぶ姿勢を把握することができます。これは当院の能力のあるスタッフの答えですが、「自分のできることは率先して行い、初めてのことや分からないことは先輩方や他のスタッフに聞いてやれるだけの努力をする。」と書いていました。自分から学ぼうとする姿勢が前面に出ている模範的な回答で、実際に期待通りの働きをしてくれています。他の項目も大いに参考になりますが、1と6を参考にするだけでスタッフ採用時の最低条件である「学ぶ姿勢」を読みとることができる、すばらしいシートだと思います。皆さんも是非利用してください。 2番目の原則「スタッフが恩恵を受けなければならない」の通り、育成することによってスタッフが何らかの恩恵を受けなければならないし、あらかじめ恩恵をスタッフに示しておくべきです。給料アップは代表的な物による恩恵ですが、精神的なこと、例えば、達成感であるとか、充実感なども紛れもなく「恩恵」です。 フィードバック効果についてですが、先生方は1度教えたからといって安心されてはいないでしょうか。1度教えただけではできないのが当たり前、また、個人差が大きいことも考慮しておかなければなりません。できたこと、できなかったことを理由とともに明確に示すことが大事です。 4番目の「間をおいた反復は学習効果を強化する」ですが、これは自分が体験してみるとわかります。ある技術を習得しようとするときに、はまることは必要なことですが、ひっきりなしに頑張るよりも、一定の間をおいてもう一度、さらに二度とトライする方がかえって伸びが早い。このことをスタッフの育成の場合にも当てはめて、新人スタッフが入ってきたときにはまず2週間、かなりきつい期間になりますが詰め込みます。次の1週間は教える量を極力減らし、それらを咀嚼して消化する期間に当てるようにしています。次週からはまた集中的に学ばせる期間へと入っていくわけですが、この時に以前学習したことについての「繰り返し」も一定量入れるというカリキュラム(綿密なものが必要というわけではありません。)が効果的に能力を向上させていくのです。 長々と話しましたが、端的に1つの文でいってしまえば、太平洋戦争時の山本五十六連合艦隊司令長官の有名な言葉で『やってみせて、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば人は動かじ』ということに集約されるでしょう。まさにこの通りなのですが、最後のフレーズの「誉めること」のなんと難しいことか。非難したり怒ったりすることは誰にでもできる簡単なことなのですが、本当に誉める作業は慣れるまでは相当の困難を伴います。かくいう私も未だにできているとは言い難いのですが、頭の中ではしっかりと理解をしているつもりです。このことをスムーズにできる先生は「人育て」という面で相当なレベルに達していることは間違いないでしょう。言い忘れましたが、もう一つこれに関連して忘れてはならないことがあります。「人は求められるところに行く」ということです。求められるところ=誉めてもらえるところ=大事にされるところ=やりがいを感じる仕事ができるところ。このように考えると次の「スタッフにやる気を起こさせる5つの妙薬」を知っておくことも大変重要なこととなります。
せっかくですからその「自由を与える」いわゆる「委任」について、効果的な委任のための秘訣を7つ挙げておきます。
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また、以前はかけた電話、かかってきた電話について受付と私はメモ紙でやりとりをしていました。連絡ミス、カードの紛失等何度かあったために、現在はスタッフの考えによりノートをつくり写真のように記録をさせています。まさに「目標を押さえ、方法を任せる」やり方です。その他、掃除当番表(院内を常に清潔にしておくためにはこの程度のものは必要)、末竹歯科医院スタッフ心得、ベからず集など常に意識しておくべきことは消毒コーナーに貼っています。
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| [構成 編集部] |
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